【登場人物紹介】八雷神「空折」 |『 魔都精兵のスレイブ』まとめ
『 魔都精兵のスレイブ』 最新刊
八雷神「空折」
『魔都精兵のスレイブ』に登場するキャラクター八雷神の一柱「空折」についてその能力と共に紹介します。
・八雷神 空折
八雷神の一柱。
八雷神の中で唯一”育つのに餌が必要”な神。初登場時は生まれたばかりということと後述の能力の影響もあったのだろうが、八雷神の中でも最も奔放で調子に乗りやすく、甘えん坊みの強い末っ子気質を見せていた。特に壌竜によく懐いており、”大きいし暖かいから居心地いいんだ”と壌竜に”入って”いた。また、”ヒヨッコ”などと揶揄されると怒りを露わにする子供っぽい場面も見られた。
物語開始時にはまだ生まれておらず、空折が”孵った”際に、残り二柱という発言があったので、八雷神の中では六番目の神であると推測できる。
日本神話における八雷神(やくさいかづちのかみ)のうち”雷が物を引き裂く姿”を顕すとされる析(咲/裂)雷神がモデルであると思われる。
元々”餌”に対する選り好みがあったが、成長後はより自他共に対する”美しさ”に対するこだわりが強くなり、”餌”も”美しさ”を基準に厳選するようになっている。外見は青白に幾筋かの赤の混じった長髪に8本の角を持つ美少女。髪の一部が外跳ねしており、鳥っぽさを感じさせる意匠となっている。ボンデージの上に前かけを貼り付けただけのような格好に、鳥の羽が生えた羽衣のようなものを袖だけ通して纏っている。この羽衣は着脱可能の装具であるようだが、身に纏った際は空折自身の羽のように自在に操ることができる。
ちなみに、実はこの人間体はココと波音を取り込んだことで手に入れた姿であり、元々の原型は目がいくつもある翼の生えた卵型のひよこのような姿である。この姿では人語は喋れず”ルルルル”という鳴き声しか発せない。
“美しさ”に対して強い執着を持つなどの空折の性格は、一番初めに取り込んだ波音の性格が強く表出した結果であると考えられている(ただし、波音を取り込む前から”餌”の選り好みはあったようなので、元々の空折の性格と波音の性格とが特に親和性が高かったという可能性もある。実際、同じく取り込んだココの性格の表出は見られない。)ちなみに、”ルッフッフ”と独特の笑い方をし、原型の際の鳴き声の名残が見える。
“餌”の収集のために単身で現世へやってきており、その被害が広がったことで魔防隊にマークされることになる。”餌”を収集している途中に、”餌の一人が雄との交合をしていた”場面に遭遇し、以来”交合”に対して興味を持っており、”ギリギリ合格”である優希を使って交合を試そうとした。
その際に、魔防隊2番組組長 上運天美羅と戦闘に発展する。一対一の戦いを制し、美羅を吸収するが、京香らの援軍や、魔防隊特級戦力の参戦で結果的に敗北する。能力は間違いなく強力な神であるが、生まれたてで戦闘経験が浅かったことから、自分より弱い人間たちへの慢心や集団との戦い方についての無知さ、新たな能力への不慣れなどが敗因となったと思われる。実際戦闘中にフェイントや陽動などに簡単に引っかかっている。
京香らに肉体を滅されたのちは、自らの”神の雫”を渡していた優希の精神世界に存在している。京香の”隷刃の太刀”の効果で、取り込んだ波音、ココ、美羅を取り除かれ原型に戻った後に滅されたが、優希の精神世界では人間体のまま、性格もそのままで存在している。
優希が眠りにつくと精神世界で会うことが可能となっており、神の力を無駄遣いしつつ、コスプレやシチュエーションプレイなど様々な手で優希を誘惑し、神への奉仕、最終的には”交合”をさせようとしている。ただし、優希の精神世界に長くいるにつれて、徐々に彼の事を本気で気に入り始めており、八雷神の関する重要な情報を教えたり、神への奉仕も今ではただただ楽しんでいるだけに見える。
・空折の能力
自分以外の他者を取り込むことでき、その力、能力を自分のものとできる。その特性ゆえに、取り込めば取り込むほど無限に強くなることができる。
作中では波音、ココ、美羅の三人を取り込んでいたため、彼女らの能力である”潜伏”、”ヌルヌル”、”分身”を使うことができた。さらに、空を飛ぶこともでき、空中でも自在に戦闘可能。
攻撃は基本的には徒手空拳による直接的なものだが、全力の一撃には”神罰”の掛け声を伴う。
また、羽根を弾丸のように飛ばすことも可能で、その一枚一枚の威力も絶大。さらに、羽根には刺すことで相手を眠らせたり、動けなくさせたりする麻痺毒のような効力もある。
空折の全力形態
全力形態になると髪が逆立ち、前頭部の2本の角が大きく伸びる。さらに角膜と結膜の色が反転する。この状態になると通常時に比べ攻撃力も耐久力もが段違いに上がる。
現在明らかになっている主だった技は以下の通り。
・羽の弾丸
翼を羽ばたかす際に幾枚もの羽根を弾丸のように飛ばす。一撃一撃が美羅の分身を消すほどの威力を持つ。
・百万神罰
上運天美羅を取り込み手に入れた分身の能力で、腕を無数に増やし放つ連撃。
