【漫画感想】第180話「つづら殿襲撃10(後編)」|織小花央妃死亡!?堰向の計画は怪異の消滅!!|『つぐもも』感想

『つぐもも』第180話「つづら殿襲撃10(後編)」感想です。

『つぐもも』第180話「つづら殿襲撃10(後編)」は『漫画アクション』2025年10/7号に掲載されています。

めぐみとの一騎打ちを制し、堰向に追いついた央妃。あの一瞬で、堰向にも髪をつけていて居場所を把握していたとか、有能すぎるにも程があります。

さておき、ついに堰向たちの目的が明らかになりましたね。というか、これまで名前だけは堰向達の会話の中で出ていた葉月様もついに登場。というか、初登場…ですよね。あんまりにも普通に登場してるので、もしかしたら既にもう出てたのかな…なんてちょっと戸惑っているのだけれど…。

堰向たちがつづら殿にちょっかいを出しているので、葉月様というのは付喪神反対派の人間の大物かと勝手に思っていたのですが、葉月様は神様なのだそう。まあ、今のところ本人が言っているだけなので、本当に神なのかは不明ですが…。人間ではなさそうですが、神っぽさはあまりありません。

なんとなく堰向と葉月の会話も噛み合っていませんし…。まあ、さておき。

堰向の目的は”神を含めた怪異全般を日本から消す”こと、だそうです。そもそも神である葉月がこれを”素晴らしい”としているのが、よくわからないのですよね。自分も消される側なのに。

さて、八百万の神の国である日本において、一見、不可能かと思われるこの大望ですが、堰向は既にそれをかなえる術を準備していました。というのも、彼の計画は想像以上に大掛かりなもので、なんと”世界を作り変える”というものでした。

そのために使用するのが日本神話における国産の際に顕現した”天御柱”だということです。なるほど、確かにかずやたちが黄泉の国に行っている(黄泉の国が存在する)くらいなわけだから、この世界にはそういうものも存在するのか。この”天御柱”を菊理姫の石片とミウラヒの石片があれば再び顕現させることができ、それを使って世界を作り変えることができるというのです。

ミウラヒは単なる付喪神ですが、元を辿ればその石片は日本神話の神の一柱である磐長姫の石片です。菊理媛もまた日本神話に登場する(一文だけですが)正当な神の一柱です。その二柱の石片をもってすれば、それはもうすごいことができるのでしょうが…。

とはいえ、国産みをした二柱は、伊奘冉と伊弉諾ですから、磐長姫や菊理媛よりもはるかに神格が高いのでは、なんて思っていしまいますね。単に二柱の神の力というだけで、”天御柱”は顕現可能なのかな。一応、菊理媛は伊奘冉と伊弉諾と縁のある神ではありますが…。磐長姫に至っては国津神だしなぁ。

まあ、できるというならできるんでしょうね。

で、当然それだけ詳らかに計画を話すということは、堰向は央妃を生かして返すつもりは毛頭ないわけです。堰向は央妃がめぐみを倒し、さらには堰向の居場所まですぐに特定し追いつくことを予想して罠を張っていました。央妃は有能すぎたが故に、まんまと堰向の策に嵌ってしまいます。

あ〜、せっかく前話でめぐみの”剃刀”の一撃を防いで、央姫死亡はミスリーディングだったんだ…なんて安心してたのに。央妃死亡ルートは回避できなかったか…。

願わくは”付喪神無効化”の影響で、敵の剃刀の攻撃も”ただの剃刀”であったことが何かしら、央妃死亡回避につながらんことを…。なんとか復活してくれ。

というか、”ただの剃刀”で腕が切断されるってどういうこと!!?

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