【漫画感想】第112章:ドードーバード航空戦Ⅶ |『幼女戦記』感想
『幼女戦記』第112章:ドードーバード航空戦Ⅶ の感想です。
『幼女戦記』第112章:ドードーバード航空戦Ⅶ は『コンプエース』2025年11月号に掲載されています。
さて、ターニャたち第二◯三大隊の次の戦場はカンタンベリー。アルビオン軍と接敵し、交戦が始まりました。

中隊として分けられたヴァイスたちは、『円卓』の一人で帝国のエース・オブ・エース『吟遊詩人』とも渡り合ったネーヴィル・ウル・グリフォンと会敵します。『吟遊詩人』とも渡り合った相手ともなれば、ヴァイスがピンチなのではという心配が起こりましたが…。
いやいや、ヴァイス強すぎるでしょう。最近、アルビオン側に第二◯三大隊の魔導士たちはエース級だという話が出てきていましたが、あくまで敵国側のちょっと誇張ある評価かと思っていました。
だって、エース・オブ・エースといえば、魔導士の中でもトップ中のトップ。ずば抜けた魔術の才能/実力と他の追随を許さない圧倒的な実績を持つ限られた英雄ですよ。そうそう量産されてたまるか、という特別な存在です。

いくらターニャの地獄の訓練を乗り越え、数多の死線を潜り抜けてきたとは言っても、機関要員全てがその域に到達しているなんて到底信じられないわけです。そもそも現在のところ帝国軍にはたった5人しかエース・オブ・エースが確認されていません。
まあ、でもスコア上では撃墜数が50を越えればエース・オブ・エースとされるわけなので、連戦連勝を続ける第二◯三大隊にて生存し続けているとなればそれくらいのスコアに到達していてもおかしくないでしょうが…。
しかし、実際の実力となると話は変わってきそうなもの。でも『吟遊詩人』と鍔競りあったグリフォンが評するにヴァイスの今の実力はその『吟遊詩人』さえも凌いでいるとのことです。これってとんでもない話ですよね。
まあ、混乱の一因としてはアルビオン軍が『最古参』、『吟遊詩人』、『白銀』が同格という認識を持っていることなんですよね。『吟遊詩人』と『白銀』が同格であれば、『吟遊詩人』を凌ぐヴァイスは『白銀』ターニャよりも上手になってしまいますから。さすがにターニャとヴァイスではまだまだ実力に大きな隔たりがあるはず。
まあ、『白銀』が過小評価を受けていると考えれば全て落ち着く話でしょうか。
ポニテロッテことシャルロッテ中尉もドレイク曰く、『最古参』、『吟遊詩人』に匹敵する力を持っているそうで、そのせいで彼女にはかわいそうなことにターニャと間違われてしまいました。
まあ、そんな間違いが起きてしまうほどに、基幹要員たちの実力が常識はずれに並外れているということなんでしょうかね。

というか、これはアルビオン側の情報戦の弱さ、あるいは情報共有の甘さを指摘すべきなのか、それとも帝国側の『白銀』ターニャ・フォン・デグレチャフに関する情報規制の厳密さを褒めるべきなのか…。
いずれにせよ、今だにターニャの”実像”は敵国には捉えられていません。ただただ圧倒的な脅威、実体の掴めない恐ろしい存在というやつです。だからこそ、戦後にもターニャの存在が完全に機密指定できたのかな。しかし、帝国内では『白銀』はプロパガンダなどの広告塔にまでなったことがあるわけで…。まあ、いいか。
それにしても、ついにはターニャとメアリー・スーとの邂逅かと思いきや、またまた直前にて先送りに逸らされてしまった感じかな。
このまま、ポニテロッテがターニャと間違われてメアリー・スーに撃墜されないことを祈ります。ポニテロッテは漫画版だけの登場キャラらしいので、正直相当に心配ではあるんですよね。つまり、ここで撃墜されてしまっても、物語の大筋にはさほど影響が出ないということですから…。