【登場人物紹介】八雷神とは |『 魔都精兵のスレイブ』まとめ
魔防隊に敵対し、人間を脅かす存在。自らを”神”と称し、人を超えた圧倒的な力を持つ。
「八雷神」の名の通り、雷に由来する能力を持つ八柱の神によって構成されており、”醜鬼たちを束ねる存在であり、人を滅ぼす存在”である。「清めの日」の実行を目的として行動している。

それぞれの神の名は 大極、紫黒、雷煉、壌竜、鳴姫、空折、伏魔、若雲。(詳細は記事下の各人物紹介ページへのリンクを参照ください)
八雷神は神ではあるものの、その多くが生まれたばかりの存在であり、特に6柱目以降の空折、伏魔、若雲の三柱は作品開始時点ではまだ生まれていなかった。八雷神を産んだ”母”と呼ばれる存在がおり、八雷神たちは生まれた順に兄弟姉妹の関係性を持っている。そのため、幼年者が年長者に対して「〜姉」呼びする場面も見られる。
詳細な順序は今のところ不明だが、確定しているのは大極が長女で、若雲が末っ子、そして空折が6番目で伏魔が7番目ということは確定している。
また、「母」と呼ばれる存在がいることは示唆されていたが、第19巻にてついに紫黒と大極の口から「母」の名が”イザナミ”であり、魔都を支配する存在であることが明かされた。そして、八雷神が人間と敵対するのは”イザナミ”の意思であり、理由は不明だがイザナミは”一日最低でも千人の誅殺”が望んでいる。
“八雷神(やくさいかづちのかみ)”とは日本神話の”神生み”において、迦具土尊を産み死んだ伊奘冉尊が黄泉の国でその腐敗した体に宿した新たな八柱の雷の神のことを指す。八雷神は伊奘冉との約束を破り黄泉から逃げ帰ろうとする伊弉諾を黄泉の軍勢を率いて追いかけたとされている。ちなみに八雷神の前に伊弉諾に差し向けられたのは”黄泉の醜女”で、おそらくこの”醜女”が作中の”醜鬼”のモデルではないかと考えられる。
この日本神話における八雷神は腐敗して蛆のわいた伊奘冉の体から生じたとされ、頭に大雷神、胸に火雷神、腹に黒雷神、陰に析(咲/裂)雷神、左手に若雷神、右手に土雷神、左足に鳴雷神、右足に伏雷神が生じたとされている。『魔都精兵のスレイブ』における八雷神たちはそれぞれ、この八柱の神に由来しており、”大極”は大雷神、”雷煉”は火雷神、”紫黒”は黒雷神、”空折”は析雷神、”若雲”は若雷神、”壌竜”に土雷神、”鳴姫”は鳴雷神、”伏魔”は伏雷神に対応すると思われる。