【登場人物紹介】八雷神「紫黒」 |『 魔都精兵のスレイブ』まとめ
『 魔都精兵のスレイブ』 最新刊
八雷神「紫黒」
『魔都精兵のスレイブ』に登場するキャラクター八雷神の一柱「紫黒」についてその能力と共に紹介します。
・八雷神 紫黒

八雷神の一柱でまとめ役。長である大極から、八雷神陣営の指揮権を委ねられている。
紫黒、雷煉、壌竜の四人は互いに呼び捨てで呼び合っており、対等に接しているため上下関係は明確ではないが、長女である大極から自身の代わりを任されていることから次女であるが高い。ちなみに鳴姫、空折、伏魔、若雲らからは”紫黒姉”と呼ばれている。
日本神話の神産における”八雷神(やくさいかづちのかみ)”の一柱で”雷が起こる時に天地が暗くなる事”を顕す神であるとされている”黒雷神”がモデルであると考えらる。
八雷神の中でも頭脳派で参謀役も担っている。直接戦闘能力も神にふさわしい実力を持つが、本人は直接的な戦闘より絡め手や醜鬼を使った実験、あるいは幻術などを好む。また、伏線を張っての相手を分析したり、心理戦、頭脳戦なども得意としている。

八雷神の中でも特に人に強い興味を持っており、参謀という立場ながら、単独あるいは壌竜を伴って直接人間に接触している。また、テレビゲームやスマートフォンなど人間の作った物を使ったり、娯楽を楽しんだりもしている。
一人称は”僕”のボクっ娘で身長165cm。見た目は美しい少女だが目の下には深いクマがあり、度々みせる温度のない視線などに、根の暗く黒い性格が垣間見える。おしゃべりで行動的ではあるが、根は非常に黒い性格である。普段は常に薄い笑みを貼り付けて、冗談をいったり、周りを揶揄ったり、と飄々と戯けたような振る舞いを見せるが、うちには深い憎悪といった激しい負の感情を秘めている。相手をじわじわと痛めつける容赦のない残忍さや隷属させることに喜びを見出す歪んだ性壁ものぞかせる。

外見は深い紫色の髪を前髪の中央だけ結い上げた姫カットにして大きなリボンでまとめている。ちなみに、髪先は蛇になっており、これらの蛇は麻痺毒を牙に備え、さらにそれぞれに意思も持っているらしい。着物をミニスカート風にアレンジしたような衣装を愛用し、やや過激な下着をつけている。
人を見下すようなポーズをとるのが好きらしく、度々そういったポーズをとるが、その際のポーズは下着を見せつけるかのような挑発的なものである。
人間に強い興味を持っているからか、性的なことにも積極的で、かつ奔放。和倉 優希に目をつけており、わざと下着を見せつけたり、下着のまま顔の上に座ったり(幻術内ではあったが)と挑発的な行動も少なくない。さらに優希を魔都に連れ去った際は、若雲とともに夜な夜な性的な奉仕をさせていた。

・紫黒の能力
“影”や”暗闇”にまつわる能力を使い、特に空間の裂け目を作り、闇に溶け込むように行う空間転移を得意とし、戦闘時にも転移によって敵の死角から急に現れ攻撃を行うなどという戦術をとる。加えて、ヘビを使って分身体を作ったり、変わり身や幻術など攻撃技にとどまらない、多様な技能を披露している。また、力を抑えることで魔防隊の結界にも侵入するなど他の八雷神たちもできないような芸当も軽くこなす万能さを見せる。
さらに、頭脳派で研究者肌な一面もあり、死んだ醜鬼を土台に改造醜鬼を作ったり、複数の醜鬼を合成したりと、新たな醜鬼をうみだしたり、さらには人間界のカードゲームを模した醜鬼デッキを作って、これらの醜鬼をカードから自在に取り出せるような道具の発明もしている。末っ子の神である若雲が生まれた後はより研究者気質の強い若雲に研究、実験を任せているようだが、気質が近いこともあり、特に仲良くしている様子が見られる。

現在明らかになっている主だった技は以下の通り。
・黒渦巻
影の力で渦を引き起こし、それで生じた引力で対象を引き寄せる。
・闇蛇牢
闇の中から大量の蛇を召喚し、相手を絡め、拘束する。召喚された蛇はひと噛みで醜鬼化したココの意識を奪うほどに強力な麻痺毒を持つ。
・暗澹波
両掌の間に影のエネルギーを収束し、放つ技。
・影爆雷
収縮した影を至近距離から相手に当て破裂させ、吹き飛ばす技。