【漫画感想】162 脱出計画| 『魔都精兵のスレイブ』感想
『魔都精兵のスレイブ』第162話 脱出計画 の感想です。
優希はますます神たちの寵愛を受けていますね。紫黒に関しては、もはや優希を情夫扱いにしています。紫黒に次いで優希を気に入っている(?)のが若雲ですね。優希は八雷神たちの信頼(従順に尽くすという意味で)を順当に勝ち取って、今では八雷神の部屋で寝泊まりすることも多くなったそう。まあ、八雷神と言っても紫黒と若雲だけのことでしょうが…。

それにしても、いかに優希が空折らを体内に宿しているからとはいえ、あまりにぬるい扱いにも見えます。まあ、今更「奴隷」と言ってもすでに奴隷根性が染み付いている優希からすると、さほど尊厳を踏み躙られることもないし、八雷神側も性的にウブ(?)なのか(少年漫画の制限もあるのでしょうが)、大して過激なことを求めるわけでもないから、こんな感じで収まっているのでしょうね。
というか、優希自身も夜伽をさほど嫌がっている節もないし、顔を赤らめて奉仕している感じからすると美しい神々の体に触れること自体はむしろ喜んでいるとまでは行かなくとも、やぶさかでは無い感じもありますよね。
かつ、敵である八雷神の「奴隷」となっているのを、京香に対する裏切りになると感じたり、それについて葛藤を抱いている感じがないからなんかぬる〜い感じに見えるのかな。
さておき、そんなどちらについているのかもはっきりしていない優希ですが、彼だからこそ太極にさえ直接的な質問を投げかけられるわけです。
そして今回明らかになったのは、八雷神が人間と敵対している理由は、あくまで”母”である”イザナミ”の意思であり、憎しみなどがあるわけではないということでした。

日本神話においては八雷神は黄泉の軍勢を率いて伊弉諾を追った神々ですから、神は神でも黄泉の国に属する神と考えられます。そうなると、現世に生きる人間と相容れないのは仕方ないのかも…。
ただ、紫黒が言うようにイザナミが魔都の支配者であるのであれば、魔都は黄泉の国だと捉えます。そこに生じる「桃」を食べて力を得ているのだから、少なくとも桃の力を得た女性、特に魔防隊の隊員たちなんて、イザナミの因子を継いでいるとさえ言えるのでは…と思ってしまいますね。
というか、八雷神にイザナミに…と神が存在するのであれば、他の日本神話の神々はどうなっているのでしょうね。気になるところ…。
さておき、優希は山の中でとある「門」を見つけました。明らかにどこか別の次元に繋がっているかのような門です。門には雷の印が描かれていたので、八雷神がどこかに移動する際に使っているのは明らかなのですが…現世に繋がる門なのかな。仮にそうだとすると、あまりに無防備すぎますし…。八雷神が現世に降臨する際は紫黒の力で空間を渡れるはずだし…。まあ、朱々が「出入り口がないと決めつけるのは早い」とか言っていた気もするし。紫黒以外は空間を渡る力がないとすれば、この門が現世への出入り口という可能性は低くはないですね。
とりあえず、この門にかけて優希たちはついに脱出計画を実行に移すようです。空折と伏魔には精神世界でやんわりと止められていますがね。ちなみに今回伏魔は朱々の姿で登場。しかも制服というなかなかマニアックなチョイスです。

結果、黒ギャルJK朱々の爆誕となりましたが…。表情と肌の色が変わるだけで、全然印象が違います。初め、誰に擬態しているのかわからなかった…。特に表情が重要なんでしょうね、山城恋への擬態は色黒でも違和感あまりないですからね。
ちなみに、朱々への擬態の理由を”現実じゃ手を出している場合じゃないでしょ”と言っていますが、実際は八雷神の部屋で寝ていない日は、寝ながら朱々の体を揉みしだいているんだよな…てツッコんだら負けなのだろうか。