【漫画感想】第133話 悪魔の囁き| 『転生したらスライムだった件』感想

『転生したらスライムだった件』第133話 悪魔の囁き の感想です。

『転生したらスライムだった件』第133話 悪魔の囁き は『月刊少年シリウス』2025年10月号に掲載されています。

悪魔界…です。精神生命体である悪魔族(デーモン)の世界で、冥界、地獄とも呼ばれる精神世界。と、いう話でしたが、意外と普通の場所やんw

ディアブロはじめ、他のデーモンたちが召喚されていたということは、当然現世とは異なる世界があることはわかっていましたが、改めてその様子が描かれるとなんだか不思議な感じですね。思っていた以上にデーモンたちも普通に生活しているみたいだし…。まあ、そりゃそうなんでしょうけどね。

ただリムルに自らの命を差し出した黒の眷属のデーモンたちとか、とか結構慇懃な雰囲気と凄みを醸し出しているデーモンたちもいた(敵として登場したアークデーモンとかは三下すぎてもはやコミカルだったけど)ので、悪魔界というのももう少し雰囲気のあるものかと思っていました。なんというか、もっと退廃的かつ混沌に塗れて暗く澱んでいるような感じ。確かに、荒廃して何にもない荒野のようには描かれていましたが、ちょっとだけ拍子抜けだったかな。まあ、そういうのも転スラの世界観の一つか。”原初の黄(ジョーヌ)”のところにはなんかサムライみたいなのもいたしな。誰よ、あいつ(笑)

そもそもディアブロに健気に挑み続けていたデーモンなんて、ちょっとパンク系ファッションなだけの普通にその辺にいるお兄ちゃんって感じだったしさ。まあ、相手がディアブロじゃなければもっと強さや凄さが伝わったのだろうけど。でも登場がこれだから、せっかくディアブロの配下に加わることが許されたものの、可哀想だけれどこれからもお笑い担当なんだろうな。

というか、デーモンってそんなに簡単に鞍替えできるんですね。なんというか、生まれながらに属する色が決まっているものかと思っていました。ということは、リムルのハーヴェストフェスティバルの際に生贄になったデーモンたちは、ディアブロが自ら傘下に選んだ選ばれしものだったわけか…。あと、ベレッタも。

しかし、そうなると、召喚って結構悪魔の組織系統に結構亀裂を入れそうですね。特にジョーヌやヴィオレのように受肉を強く望んでいる派閥では…。もしデーモンたちが生まれながらに、必然的にそれぞれどの色かの因子を持っていて、眷属のようになっているのなら、強さや生きている時間で上下関係はあってもさほど結びつきは強くないかとも思っていましたが…。今回のように派閥の頭首に許可をもらって配下に加わるというのであれば、ある程度信頼関係も必要になってくるでしょうし、そうなってくると下位のデーモンほど召喚は簡単なわけで、召喚されれば上にお伺いを立てることもなく現世にいくわけでしょうから。現世に顕現したがっている上位存在を差し置いて、下位のデーモンがその甘露を享受するわけだから…。上のものからすれば、裏切りにも取れそうなもの。通りでディアブロがベレッタを粛清しようとしていたわけだ。

まあ、今回説明されていたように地獄門とか現世に顕現するには、それなりに抜け道があるみたいですし、そこまでフラストレーションはたまらないのかもしれませんけど。

ちなみに、アニメとコミカライズ版しか読んでないので詳しくないのだけれど、なんでディアブロは同格のはずのジョーヌをあんなに子供扱いできてるの?リムルの名付けで能力が向上したってことなのかな。それとも単純に元々ジョーヌよりも強かっただけなのかな。前者なら、仮に彼女ら原初の三悪魔がリムルの傘下に入れば、彼女らの力も名付けで増大するわけだから、力関係も逆転しうるってこと?

まあ、何にせよ、原初の悪魔の三人娘とも少なくともリムルに興味は持った様子。まあ転スラの流れからすれば、このまま全員リムルにつくんだろうけどね。なんにしても、力も我も強くて、癖もありそうな悪魔娘3人、リムルもまた大変なことに巻き込まれそうですね。

しかし、四天王の地位を得たからか、ディアブロはだいぶ余裕がありますよね。自分と同格の原初の悪魔たちに声をかけるなんて。彼女らのポテンシャルからすれば、下手をすれば自分の地位を脅かすかもしれないのにね。

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